むし歯はどうしてできるの?どんなことに気を付けたらいいですか。
幼児のむし歯予防について教えて
間食や寝る前の甘いもの・生活習慣の乱れが原因
乳歯は6か月頃から生え始め、3歳くらいまでに上下合わせて20本生えそろっています。そして永久歯と交換するまで使う大切な歯です。
(歯の生えはじめの時期には個人差があります。3か月から6か月の違いは心配ありません。)
むし歯はいきなり穴が大きくあくわけではありません。むし歯の始まりは、歯と歯ぐきの境い目や噛み合わせの溝が白くにごり、透明感がなくなってきます。
1歳6か月頃のむし歯の主な原因は、以下のようなさまざまな生活習慣が重なっています。
- 甘いものを間を置かずに何度も飲食する
- 母乳・哺乳ビンの使用(特に就寝時、夜間)
- まだ上手に歯磨きできない
- 生活リズムの乱れ
歯をきれいに保つ習慣を身につけよう
おやつや飲み物に気をつけて
口の中に残っている時間が多い食品(飴など)を食べたり、糖質を含んだ飲み物を頻繁に飲んだりすると、むし歯になりやすくなります。
- おやつ
3度の食事がしっかり食べられることが基本で、おやつは食事で足りない栄養を補うものと考えましょう。楽しみとしておやつを与える時は、食べる時・量・場所を決めましょう。また、むし歯になりにくい甘味料を使っているものを選びましょう。
むし歯になりにくい甘味料
マルチトール(還元麦芽糖)、ソルビトール、エリスリトール、キシリトール、パラチニット(還元パラチノース)、還元水飴など
※「シュガーレス」「ノンシュガー」などの表示のある製品は、むし歯になりにくい甘味料が使われています。
- 飲み物
清涼飲料水、乳児用飲料、乳酸菌飲料、野菜ジュース、スポーツドリンク、イオン飲料などの多くには、砂糖などの糖分が含まれています。また、酸性度の強いものもあり、直接歯を溶かす可能性もあります。水分補給は水・お茶を基本としましょう。
毎食後歯みがき・1日1回以上仕上げみがきをしよう
歯みがきの習慣をつけましょう。
自分で歯ブラシを口に入れられるようになった子でも、まだまだ仕上げみがきが必要です。
1日1回は仕上げみがきを行いましょう。
定期的に受診しよう
かかりつけ歯科医を持ち、定期的に受診することで、むし歯の兆候に早く気づき、予防することができます。
フッ化物を利用しよう
家庭でフッ化物入り歯みがき剤を使ったり、歯科医院でフッ化物塗布を受けたりすることもむし歯の予防になります。
「2歳児歯科健康診査」以外に「1歳6か月児健康診査」「3歳児健康診査」でも、子どもの歯科健康診査を受けられます。健診の時期以外にむし歯などが気になったら、歯科医院を受診するか、「歯科相談」を利用しましょう。