からだが柔らかく、立っていても座っていてもふにゃふにゃしてしまいます。疲れやすく、よく転んでしまうので心配しています。何か家でできることはありますか?
からだがふにゃふにゃでよく転ぶ。どうすればいい?
感覚の感じ方が鈍い傾向があるかも
からだがふにゃふにゃの場合、感覚の感じ方が鈍い傾向のお子さんかもしれません。そのようなお子さんは、からだの傾きに気付かなかったり、適切に筋肉の張り具合を調整できなかったりすることがあります。
姿勢を保ったり、からだを支えたりするためには、揺れを感じる「前庭覚」と自分のからだの動きや重さを感じる「固有受容覚」という筋肉の中にある感覚が重要です。
からだを動かす遊びで、感覚を育てる
子どもの身体感覚を養うための、からだを動かす遊びを紹介します。
けが予防のためにも、転んでもとっさに手が出ることが大事です。
手が出るようになる練習として、ハイハイや、丸めた布団によじ登るような手をつく遊びをおすすめします。
また、うつ伏せで飛行機姿勢をとった子どもを親が抱えて、前後上下に揺らす遊びもよいです。
これは、耳の奥にある「前庭覚」というところが、揺れを感じるとからだを踏ん張ろうとして、全身を伸ばす筋肉が刺激されるため、姿勢を保持するための運動として効果的です。
- 大人が寝転んで膝を立てた状態で、子どもをすねにくっつけて座らせます。
足を浮かせて膝を上下に動かしたり、からだを丸めたりして前後上下に揺らしましょう。
- 飛行機姿勢をとった子どもを抱き、上下左右に揺らしましょう。
からだがうまく使えるようになると、姿勢が良くなったり、手先の不器用さの改善につながったりすることもあります。
楽しい遊びを通して、ダイナミックにからだを動かしてみましょう。
動画を見て一緒にやってみよう
遊びを通して子どものからだや感覚を育てると思うと、肩の力が入ってしまいがちですが、子どもの反応に合わせて楽しく遊ぶことが一番ですよ!