怖がりな性格なのか、公園の遊具で遊べません。どうすれば遊べるようになるでしょうか。
公園の遊具で遊べなくて困る
こなせるまでに時間がかかるタイプの子どももいる
3歳くらいの子どもの発達は、経験の量にかなり左右されます。
運動についても、早くこなせるタイプの子と、時間がかかるタイプの子がいます。
「怖がりな性格」「運動神経がよくない」と大人が決めてしまわず、この時期は「何にでも挑戦しよう」という意欲を育てることが大切です。
徐々に経験させ、「できた!」を自信につなげる
例1 ブランコの場合
からだの小さな幼児にとって、公園のブランコは座ると足が地面につかず不安定なので、慣れるまで時間のかかる子もいるようです。
子どもが自分で浅く座って、ブランコ特有の揺れやバランス感覚を試そうとしているかもしれません。その段階では大人は背中を押して揺らしてあげる必要はなく、自分の力で楽しめるよう、見守ってあげましょう。
例2 すべり台の場合
すべり台の階段は普通の階段と違って、地面が見えるために“怖い”と感じる子どももいるようです。傾斜が急だとよけいに怖さが増すかもしれません。子どもが慣れるまで、大人も一緒に付き合ってあげるとよいですね。
この時、大人が子どもの前に行くと、子どもはいつまでも怖さに慣れないので、子どもに先に行かせてあげてください。
- 慣れるまでは大人と一緒に
- 怖くない、簡単なことから
- 一つひとつの過程を「自分がやっている」という実感が持てるように
できた瞬間の「できたー!」という達成感は子どもの自信につながり、だんだん怖い気持ちに打ち勝っていけるようになりますよ。
「やればできるんだ」と自分を肯定的に受け止められる経験は、この先子どもが成長していく上で、一番大事な核となる部分になります。大切に育てていきたいですね。
“怖い”という感じ方は人それぞれで、それを克服するタイミングも一人ひとり違います。
無理せず見守っていきたいですが、対処の方法に困ったら、園の先生や専門家のいる窓口で相談してみましょう。