言えることばが増えてきて、お話しできるのが楽しいのですが、コップは「ポック」、めがねは「げまね」、くつ下は「つくした」になってしまいます。どのように対応すればいいですか。
間違えて覚えていることばは、直したほうがいい?
ことばを覚えて会話ができることを一緒に楽しみましょう
ことばが増えることは、家族やいろいろな人とのやり取りが広がり、生活の楽しさにつながっていき、家族としても嬉しい成長の姿ですね。本人も楽しさをたくさん味わっていると思います。
「ポック」(コップ)も「げまね」(めがね)も「つくした」(くつ下)も、ご家庭の中では通じるし、やり取りすることができますね。
この時期は、うまく言えなくても分かってくれる人がいて、やりとりが連続的に繋がっている=コミュニケーションが取れることを優先しましょう。
4歳以降になっても気になるなら、専門家に相談しましょう
大人の私達も、外国語を習得する時を想像してみましょう。最初からパーフェクトに言えるでしょうか?
2歳頃はまだ練習中の時期
ことばを話す・言えるには耳での聞く力が必要になります。聞いたことばを同じように真似して言えるようになるには、聞いたことばを覚えておくことや覚えた通りに再生する力が必要です。
1歳過ぎぐらいからことばが出始めますが、2歳頃はまだ上手く言えないけれども、何度も何度も使う中で、「聞くこと」「覚えること」「再生すること(脳から指令すること)」「口の機能を使って音を作ること」を、トレーニングしている時期です。
間違っていることを直すのではなく、自然なやりとりでいずれ身につくもの
教え込むことや、言い直させることはしないで、子どもと一緒にことばのやりとりを楽しみましょう。分からなくても、会話・コミュニケーションの流れの中でやり取りが続いていくことが大事です。
本人がその場で言いたいことばを、大人がゆっくり、短めの文章で伝える等の工夫をしてみましょう。
子どもが聞いているかや、視線が合っているかを確認しながら伝えることも大事なポイントですね。
発音の練習は4歳以降から
発音しやすいことばと発音が難しいことばがあり、今の時点では心配する必要はありません。
4歳以降になっても発音が気になる場合は、通っている園の先生や、区役所健康づくりセンターの保健師に相談してみましょう。お子さんの状態に合わせて、専門家のアドバイスが受けられることばの相談や教室を紹介してもらえます。
今は子どもとの会話を楽しみたいですよね。もう少し大きくなってからでも、いろいろなサポートの場がありますので、困ったら専門家に相談しましょう。