激しく泣いたり怒ったりした時に、けいれんのような症状がでたり、呼吸が止まったりします。どうすればいいですか?
癇癪(かんしゃく)でけいれん、どうすればいいの?
感情のコントロールができるようになると起こらなくなる
痛みや怒りなどのため、激しく泣こうとする時に呼吸を止めてしまい、顔色が悪くなったり、意識がなくなったり、全身の力が抜けてしまう症状を「泣き入りひきつけ(憤怒けいれん)」と言います。
ひきつけという言葉が入っていますが、てんかんとは関係ありません。生後6か月から2~3歳ぐらいまでの子どもの4~5%にみられ、比較的多い病気です。
成長とともに感情のコントロールができるようになると自然に起こらなくなってきます。
あわてず、優しく声かけをして
泣き入りひきつけが起こった場合、姿勢を保てず倒れてしまう可能性もあるので、周囲にとがったものや固いものなど危ないものがないかどうか確認してください。
通常は1から2分で普段の状態に戻りますので、周りの大人がパニックにならずに、「だいじょうぶだよ」など優しい声かけをしてあげてください。子どもを起こそうとゆすったり、刺激を与えたりせずに見守りましょう。
発作の予防のために
泣き入りひきつけを起こしやすい子が強く泣きだしたら、早めに抱き上げる、背中をさする、声をかけるなどの対応で気をまぎらわせると泣き入らずに済むことがありますので、試してみてください。
けいれんの後に、ぼーっとしている状態が続く、いつもはトイレでおしっこができるのにおもらししてしまうなどの症状がある、また、あまり頻繁にけいれんがあるようでしたら、かかりつけの小児科に相談してください。