「発達障害」とは何か、教えてください。
「発達障害」とは?
先天的な脳の機能障害が原因
「発達障害」は先天的な脳の機能障害であり、発達が遅れているということでも、保護者のしつけ方や本人の努力不足などが原因ということでは決してありません。
発達の進み方には、早いところや遅いところがあります。「発達障害」とは、コミュニケーションや行動のコントロールなどの発達の進み方に強い個性があるために、上手くできないことや苦手なことが多くなり、日常生活や集団の中で困ってしまう状態です。最近は、発達の凸凹があると表現されることもあります。
一人ひとりの症状に合わせた配慮が必要
子どもの発達には個人差があり、また、子ども一人ひとりに個性があるように、「発達障害」も年齢や性格などによっても、一人ひとりのあらわれ方は異なり、苦手なことも一人ひとり違います。
例えば以下のような種類があります。
自閉スペクトラム症 (ASD)
人とコミュニケーションをとったり人間関係を作ることが苦手、興味のあるものごとに強いこだわりがある、音や光などの特定の感覚に過敏、又は鈍感、などの特徴があります。
注意欠如/多動症 (ADHD)
注意力や感情をコントロールする力が弱い、待つことが苦手、落ち着きがない、整理整頓が苦手、などの特徴があります。
発達性協調運動症 (DCD)
いくつかの動作を共に行うことが苦手で、ハサミを持ちながら紙を切ることができなかったり、縄跳びをタイミングよく跳ぶことができなかったりするなどの不器用さがあります。
一人ひとりの特性を周囲の人たちが理解し、子どもの現状に合わせたかかわり方や環境を配慮したり、サポートしたりしていくことが大切です。
子どもの発達について心配があれば、保健センターや園などに相談しても良いかもしれません。また、「浜松市発達相談支援センタールピロ」でも専門家に相談ができます。