生後3か月です。まだ寝返りできません。寒いため、ホットカーペットで寝かせたところ、背中が少し赤くなってしまいました。これは『やけど』ですか?
ホットカーペットで寝かせたら背中が赤くなった
赤ちゃんは低温やけどになりやすい
寒い季節になると、赤ちゃんの布団に湯たんぽや電気あんかを入れたり、家庭内でホットカーペットやこたつを使用したりする機会が増えますね。
心地よいと感じる程度の温度でも、3から4時間以上など長時間にわたり皮膚に接していると、大人でも『やけど(低温やけど)』を負ってしまうことがあります。『低温やけど』は、じわじわと皮膚の深い部分まで達するため、痛みを感じにくく、気づいたときは少し赤く、1日経つと水ぶくれができグジュグジュする、ということが多くあります。
赤ちゃんは大人に比べて皮膚が薄いため、寝返りできない時期は、特に注意が必要です。
低温やけどの特徴と受診前の注意点
月齢の小さい赤ちゃんが『低温やけど』になる原因として、湯たんぽを布団に入れたまま寝かせる、ホットカーペットの上やこたつで寝かせる、などの事例があります。
その他にも、電気毛布や(使い捨て)カイロ、ファンヒーターなどの床置きタイプの暖房器具や布団乾燥機など、使用によって熱を発するものには注意が必要です。
『低温やけど』は、一般的なやけどと異なり、じわじわと皮膚の深い部分まで達するため、表面上の症状があまり目立たない場合が多く、なかなか気づきにくいものです。『低温やけど』の場合は、範囲が狭かったり、見た目にあまり大きな変化がなかったりしても、深いやけどを負っている場合があります。
皮膚に赤みがある、水ぶくれができている場合は、自己判断せずに速やかに医療機関を受診しましょう。
医療機関を受診するときの注意点
- 雑菌が入ることがあるため、水ぶくれができていてもつぶさない
- 患部には何も塗らない(薬・冷却シート・アロエ・みそ・油など)
『低温やけど』は、注意をし予防することが一番大切です。
赤ちゃんの布団に電気あんかなどを使用する場合は、タオルやカバーで包んでいてもやけどをする可能性があります。使用する場合は、赤ちゃんが寝る前に布団に入れて暖めておき、寝かせる前に布団から取り出すようにしましょう。
また、ホットカーペットやこたつ、電気毛布等で赤ちゃんを寝かせないようにしましょう。
寝返りができない赤ちゃんはもちろん、幼児はやけどに気づかず寝込んでしまうことがあるので、大人が配慮してあげなければいけませんね。
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