乳児がいるので、地震や台風などの災害時の対応が心配です。いざという時のために、どのような準備をしておけばいいですか?
乳児連れの災害への備えはどうすればいい?
できるだけ普段に近い生活ができるような備えを
災害により、普段と同様の生活ができなくなるのは、考えただけでも心配になりますね。特に、乳児のいる家庭は、大人だけでなく子どもの命にも関わるため、より不安になりますね。
乳児や大人と同じ食事が食べられない子どものいる家庭は、大人だけの家庭と異なり、備えにも配慮が必要となります。普段の生活を具体的にイメージしながら、万が一の非常事態の時でも普段に近い生活ができるよう、準備を考えてみましょう。
月齢に合わせたものを準備しよう
乳児がいる家庭では、月齢に合わせて、毎日の生活で必要なものを追加しましょう。
- 哺乳瓶・ミルク(普段は完全母乳栄養の赤ちゃんも、災害時は母乳の分泌が減少してしまうことがあるのでできるだけ備えておきましょう。水で溶かす必要がない液体ミルクも市販されています。)
- 水(飲料用と哺乳瓶の洗浄用など)
- 離乳食(レトルトのものなど)・スプーン・フォーク
- 紙オムツ・おしりふき
- ガーゼ・清浄綿
- 着替え・バスタオル
- おもちゃ・保存できるお菓子…など
親子健康手帳(母子健康手帳)や健康保険証、乳幼児医療受給者証など日常的に使うものは、持ち出し袋とは別にまとめておき、普段から置き場所を家族内で共有しておきましょう。 避難所では、赤ちゃん用品はすぐには行き届かず、オムツ一つにしてもサイズが合わないなど、必要なものを手に入れることが難しいこともあるようです。赤ちゃん用品の備蓄と持ち出し袋の準備は、成長に合わせてこまめに確認しましょう。
また、アレルギー等がある場合は、子どものアレルギーに合わせて必要なものを日頃から備えておき、いざという時に持ち出せるようにもしておくことが大切ですね。
被災時、子どもは大きなストレスを感じ、食欲不振や体調不良などの症状が表れることがあります。あらかじめ準備しておくことで、大人が少しでも余裕をもち、子どもを守りましょう。
応用していろいろな用途で使えそうなもの(おしりふきなど)は多めに用意したり、非常用持ち出し品と備蓄品を分けて準備しておいたりするなど、備える方法にも工夫しましょう。