お店に行くと、よく迷子になります。どうしたらいいですか。
よく迷子になる
迷子になる、さまざまな原因
迷子になるのは、次のような原因が考えられます。
- 刺激に敏感
- 興味や好奇心が強い
子どもの中には刺激に敏感で、目で見たものや耳で聞いた音にすぐに反応してしまう子がいます。そのような子は、瞬時にいろいろなものに興味が移るため、じっとしていることが苦手です。そのため、興味のあるものがあると、気持ちを抑えきれず走り出し、その場から動かなくなる子もいます。また、苦手な刺激や不安なことが原因で、その状況から逃れるために走り去ってしまうこともあります。
迷子にさせないための3つの対処方法
迷子にさせないための対処方法は、子どものタイプにより違いますが、まずは下記の3つの方法を試してみてはいかがでしょうか。
- 手をつなぐ習慣作り
刺激に敏感で、落ち着きがない子の場合は、突然走り出すことで人とぶつかってしまったり、転んでけがをしたりする危険を防ぐことが重要です。
子どもが小さい時は手をつないで離さない、走り出す直前に体を止めるなど、「大人が子どものからだをコントロールする」ということも大事なかかわりとなります。刺激(興味のあるもの)が目に入ったあと、子どもの手をつなごうとしても、うまくいきません。まずは、外出時には手をつなぐことを習慣づけましょう。 - ルールを作って、繰り返し話して聞かせる
ことばが理解できるようになった時には、外出する前に次のようなルールをつくり、子どもに話して聞かせることで、本人が自分をコントロールできるようにしてあげましょう。
【ルール1】手をつないで歩く。
【ルール2】親から離れない。
歩きながら、「〇〇ちゃんと手をつないで歩くのは楽しいな」「一緒にいようね」などの声かけをし、ルールを忘れないように促すのもよい方法です。 - 原因は何かを考え、普段から気に掛ける
何か苦手な刺激があり、走り出してしまう場合は、まず、その原因が何かを考えましょう。
慣れない場所や見通しの立たない行動で不安になるのであれば、事前に場所の写真を見せたり、これからどこへ行くのかを説明したりすると落ち着いて過ごせることもあります。
また、子どもにとって不快なにおいや音が原因の場合は、道を変えたり、時間を変えたりし、子どもが不快に思う状況を取り除きましょう。
大型ショッピングセンターや遊園地などでいなくなる場合は、子どもにとって刺激が多すぎるのかもしれません。少し大きくなり、刺激や行動のコントロールがうまくできるようになるまでは、できるだけ興奮しやすい場所は避けましょう。
最近は、子どもが離れるとアラームが鳴るような便利グッズもあるようですが、防犯のためにも、子どもにお出かけの時のルールを教えておきたいですよね。
それでも大変と感じたり、困ったりした場合は、かかりつけ医やお住まいの区の健康づくりセンターの保健師、子育て支援ひろばの発達支援等に相談しましょう。