妊娠中です。猛暑が続き、お腹の子への影響がないか心配です。生活面で気を付けることはありますか。
妊娠中の生活面で気を付けることは?
身体の不調が起きやすい季節
夏は、自律神経が乱れやすく、体のだるさや疲労感、頭痛、などの身体の不調がおきやすい季節です。特に妊娠中は、基礎代謝が上がっている状態のため、疲れやすくもなります。普段からバランスの良い食生活と十分な睡眠、適度な運動を心掛けて基礎体力をキープしましょう。
生活を整え、体力キープで乗り切ろう!
食事について:栄養と水分の十分な補給を!
- 食欲がなくても、なるべくバランスのよい食事をとるようにしましょう
エネルギーのもとになる、卵・豚肉・レバー・魚介類・大豆製品を意識してとりましょう。ビタミンを豊富に含むピーマン、なす、オクラ、トマトなどの夏野菜は旬でおいしく、栄養も豊富です。 - よく噛んで食べるようにしましょう(胃腸の働きを助けてくれます)
おすすめの食品としては、豆類・ごま・わかめ(海藻類)・野菜・魚・しいたけ(キノコ類)・いも(芋類)などです。また、スープや味噌汁に野菜等をたくさん入れると、かさが減って食べやすく、おすすめです。 - 身体を冷やしすぎない飲み物と食べ物をとるようにしましょう
妊娠中は、体内の血液と水分のバランスが崩れやすく、手足が非常にむくみやすくなるため、特に夏は、適度な水分補給が絶対不可欠です。しかし、冷たい飲み物をとり過ぎるぎると、内臓の働きが悪くなり、食欲が低下したり、下痢の原因にもなります。水分補給はなるべく常温のものを少しずつ分けて摂るようにしましょう。
環境について:暑さ対策と冷え対策を!
- 室内と屋外の温度差は5度以内にしましょう
妊娠中は、夏でも身体を冷やしすぎないようにすることが大切です。特に、身体が冷えてしまうとお腹が張りやすくなり、早産の危険性が高まります。エアコンが効いた室内では靴下を履いたり、カーディガンを羽織ったりするなど、身体が冷えすぎないようにしましょう。 - 身体を冷やし過ぎないようにしましょう
スーパーの生鮮食料売場などはかなり室温が低くなっています。お出かけの際は、カーディガンなど羽織るものを用意しておくとよいでしょう。
生活の仕方について:体力と気力の消耗をさける
- 睡眠を十分にとるために睡眠のリズムを整えましょう
気分が悪かったり、お腹が大きくなってくると胎動も息苦しく感じ、夜間熟睡できなくなることがあります。基本的には、昼寝は睡眠リズムを崩してしまうのでお勧めしませんが、体力が消耗しているときには、昼間でも時間があれば、横になって身体を休めるようにしましょう。 - 運動不足にならないよう、運動する時間帯や場所を工夫しましょう
日中の炎天下は避け、早朝や夕方に散歩をするなど、少しでも体を動かすと気持ちがいいですよ。 - ストレスをためない工夫をしましょう
ぬるめのお風呂にゆっくりと入ることでリラックスができ、ストレスの解消にも役立ちます。
気を付けていても、目眩や発熱、嘔吐などの体調不良があった場合は、すぐに受診し、医師に相談をしましょう。
妊娠中は暑さや疲労感をを感じやすいので、栄養と休養をしっかりとるように心掛けておきたいものです。体調が思わしくない時は、無理をせずに受診しましょう。