「卒乳」と「断乳」の違いを教えてください。
卒乳と断乳の違いは?
子どものタイミングなら「卒乳」、ママの考えなら「断乳」
子どもがおっぱいを卒業していく方法は、「断乳」や「卒乳」と言われます。「断乳」とは、そろそろ授乳をやめよう、という「ママの考え」によって、おっぱいを卒業していくことを指します。例えば、下の子を妊娠した、職場復帰をするため等の理由によるものです。また、「卒乳」は子ども自身が離乳食をたくさん食べられるようになったり、おっぱいを欲しがらなくなったり、母乳の分泌量が減り、お子さんが吸わなくなった等の理由でおっぱいから自然に卒業することです。
しかし、あまり「断乳」や「卒乳」という言葉にこだわることはありません。ママ自身がどうしたいのか、どうして母乳を続けること、またはやめることを選ぼうと思ったのか、子どもは欲しがっているのか、ということを考えてみてはいかがでしょうか。それによって、卒乳の方法を選ぶことができます。
卒乳・断乳する理由に応じた4つの対処法
母乳を完全にやめたい、仕事などの都合であげられないがなるべく続けていきたい、子どもの様子を見ながら心の負担にならないようにやめていきたい…等、やめる理由や考え方によって、その対処法は様々です。大きくわけると以下の4つの方法があります。
- 部分的卒乳
母乳での授乳を完全にやめるのではなく、特定の時間帯のみ授乳を控えることを言います。例えば、保育園に預けている時は、ミルクや離乳食を与え、夜だけ授乳をする、等の方法です。 - 急激な卒乳(断乳)
ママの考えで、母乳での授乳をやめる方法で、これを「断乳」と言います。きっぱりとやめる方法なので、おっぱいが張ってくることがあり、搾乳をして張りに対処していくことになります。 - 計画的卒乳
子どもの様子を見ながら徐々に母乳での授乳をやめていく方法です。 - 自然卒乳
子どもが自然に母乳を欲しがらなくなるまで授乳を続ける方法です。
子どもの月齢(年齢)や発育発達状況なども含めて、どのように進めてていくのがよいのか、できる範囲でそれぞれの状況に合わせて選択していけばよいと思います。断乳・卒乳について悩んだり、おっぱいのトラブルが起きた場合には、助産院等に相談してみましょう。
卒乳・断乳の時、おっぱいが痛むだけではなく、ママの気持ちが辛くなることもあります。助産師など専門家に相談すると、そんな気持ちも受け止めてもらえますよ。安心して相談してください。