卒乳した後、おっぱいのケアは必要ですか。
卒乳や断乳後のおっぱいケアは必要?
おっぱいが張る場合はケアが必要
母乳の分泌量が減り、自然と吸わなくなった等の理由で卒乳した場合には、あまりケアは必要となりません。しかし、子どもが急におっぱいを欲しがらなくなったり、ママが授乳をやめる決意をして断乳したりした場合には、おっぱいはそれまでと同じ量の母乳を作ろうとするので、おっぱいがパンパンに張ってしまったり、痛みを感じることがあります。もう母乳は作らなくてもよいということを、からだに覚えてもらうためのケアが必要となります。
つらい時は専門家に相談
もともと母乳はママ自身の血液からできているので、おっぱいに残った母乳はゆるやかに血液として吸収されます。しかし、吸収される量よりも母乳の分泌量が多いと、おっぱいが張り、乳腺内に残ってしまうことがあります。
特に卒乳後はおっぱいをよく観察し、以下のセルフケアをしてみましょう。ケアする時に大事なことは、搾乳のタイミングとおっぱいを冷やすことです。
搾乳のタイミング
- 最後の授乳から48時間程たったら一気に搾乳をして乳房を空にします。目安は「搾ってもじわっとしか出なくなるまで」です。時間はかなりかかると思います。
- 次は、搾った日から1週間後に搾ります。
- 次は、2週間から3週間後に搾ります。
- 最後は1か月以上空けて搾れば完了です。
授乳をやめても、からだは今までと同じように母乳を作るので、もう作らなくていいよと教えてあげなければいけないため、おっぱいが溜まってきてもそのままにしておきます。当然、乳房が張って痛いですが、すぐ母乳を出してしまったら、やっぱり母乳を作らなければと、からだが思ってしまうので、最後の授乳から48時間くらいは溜めておきたいです。
途中でくじけそうになるくらい痛くなると思いますが、赤ちゃんも大好きなおっぱいが吸えなくても頑張って我慢しているので、お産のときのように母子共に一緒につらさを共有してください。
またこの時は、家族に協力してもらうのも大切ですね。赤ちゃんを連れ出してもらい気を紛らわせたり、乳房が張って痛いと抱っこもつらいので寝かしつけをしてもらったりすると助かりますね。
おっぱいを冷やす
母乳の分泌が多い場合や、おっぱいが熱を持っている時、張って痛みがある時等には、水で濡らしたタオルや、氷を用いて冷やしましょう。
卒乳後のおっぱいのケアは大変だなと思うかもしれませんが、お子さんをここまで育ててくれたおっぱいです。「ご苦労様、もうおっぱいが無くても生きていけるくらい大きくなりました。」「ママもおっぱいが無くてもこの子と付き合っていけます」と思えるようになったら、必ず達成できますよ。
卒乳後のおっぱいのケアの方法が分からない時、おっぱいの張りが強く、痛みや熱を持つ場合等 には、母乳外来や助産院へ相談してみましょう。