全く人見知りをしません。知らない人にもニコニコしながら近づいて、ついて行ってしまうので心配です。
人見知りをせず、知らない人にもついていく
性格や環境にもよるが、関係性が区別できていない可能性も
子ども自身の生まれ持った性格にもよりますが、月齢の低い時期から大勢の人と接する機会の多かった子どもの中には、人見知りがあまりない子どももいます。
いつもよく会っている人に子どもがなついている様子なら特に心配する必要はありません。あるいは、初めはお母さんにくっついているけれど、慣れてきて、「あのおばちゃん、好き」というような様子も特に問題ないでしょう。
しかし、最初から、初めての人やよく知らない人にも、平気でニコニコ近づいていくのは、少し心配です。「よく知っている人」「大好きな人」「大事な人」と、「知らない人」「自分と関係の薄い人」とを、まだきちんと区別できていないかもしれません。
生活の中で、親子の愛着関係を育んで
関わり方を工夫して、親子の仲良し関係(愛着関係)をより深めていきましょう。例えば、以下のような時間を増やしてみるといいでしょう。
- 子どもが楽しんでいるところに近づいて、「楽しいね」など声をかけながら一緒に楽しむ。
- 家族でゆっくりと過ごす。
- ゆったりスキンシップする仲良しタイムを持ち、抱っこやおんぶをしたり、撫でてあげたりする(お風呂に入る時、寝る時、朝起きた時など)。
- 子どもが「やって~」「ついてきて~」などと甘えてきたら、快く受け入れる。
子どもと関わる中で、手を離すとすぐにどこかへ行ってしまい、問いかけに対しても反応がない等、心配な様子があれば、お住まいの区の健康づくりセンターの保健師やかかりつけの小児科医に相談しましょう。
赤ちゃんの個性により、人見知りの現れ方にも違いはあるようです。実際には人見知りをしていても、ひどく泣いたり、親にしがみついて離れなかったりする等のように、はっきりと表現されない場合は、親からは人見知りをしていないように見えることもあるかもしれません。
知らない人をじっと見たり、表情が硬くなったり、普段よりも大人しくなったりすることも、人見知りのあわられのひとつです。