1歳6か月児健康診査の項目に「何かに興味を持った時、指をさして伝えようとしますか」と書かれていますが、指さしをしません。どうしたらいいのでしょうか。
興味を持ったものを指さす行動をしない
個人差があります
指さしとは、興味のあるものや、欲しいものに対して指をむける子どもの行動のことです。まだ十分に言葉を話すことができない子どもにとって、大切なコミュニケーション手段のひとつです。ですが、子どもの発達には個人差があります。時間がたてば、指さしが出てくることもあり、心配が取りこし苦労だったという場合もあります。
こんな関わり方をしてみよう
子どもの指さしを引き出すためにできることとして、周囲の環境を整える方法と、お子さんへの関わり方を工夫する方法があります。
周囲の環境を整える方法としては、人と直接やりとりする機会を増やすことを意識しましょう。テレビ番組を見ながら、歌や踊りを覚えることもありますが、テレビの長時間視聴は避けましょう。テレビを使って一緒に踊ったり、歌ったりしながら、親子が楽しむコミュニケーションの手段として活用するといいですね。
また、お子さんが見たり、聞いたり、感じたり、ものにふれたりと五感をたくさん使って過ごせる環境づくりを意識しましょう。相手に自分の感じていることや考えを伝えたいという思いが、指さしを引き出すきっかけとなります。
そのためのお子さんへの関わり方の工夫として、お子さんの好きな遊びを一緒に楽しんでみましょう。誰かに何かを伝えたいという気持ちを育てるためには、人と一緒に遊ぶ楽しさを味わうことが一番です。
子どもは「まねっこ」が上手です。身近な人がやっていることをすぐにまねをします。家族でいろいろなコミュニケーションをとってみてください。親子の関わりを楽しみましょう。
気になることがあれば健診時に相談するか、保健師やかかりつけの小児科医に相談してみましょう。