洋服のボタンをうまくはめられません。どうすればいいですか。
洋服のボタンをはめられるようにしたい
こんな動作ができるようになったら
最初は、どんな子でも上手くいきませんが、練習を続けていくと上手にできるようになっていきます。ボタンをはめるための手の運動発達の目安として、3つのポイントがあります。
- コインのような平らで小さいものをつまむことができる。
- 貯金箱のような入れ物に的を合わせてコインを入れることができる。
- つまんだものを左右の手で持ち替える動作が出来る。
これらの動作がつながり、「ボタンをはめる」という動作になります。これらのことができるようになってきたら、少しずつボタンのはめ方を教えていってもいいですね。
こんな工夫をしてみよう
ボタンのはめ方を教える最初の頃は、大きめのボタンを使うと指でつまみやすいです。そして、大人がボタンを半分くらい穴に入れておき、子どもがボタンを引っ張るだけで簡単にボタンをはめられる状態にしたり、できにくそうなら、大人がさりげなくボタンを押したりして、自分でできた経験を積んでいきましょう。
また、大人の服や人形の服など、ボタンと穴がよく見える状態のもので遊ぶのも一つの方法です。次第に、ボタンと穴との関係や力の入れ方が分かり、一人でボタンをはめることができるようになります。
そして、ボタンを指でつまむためには、指先の細かい運動が大切です。ブロック遊びやお菓子をつまんで食べる、穴に紐を通す、型はめブロックなどで指先を使って遊ぶのもいいですよ。
毎日の繰り返しの中で、頑張った後やできたときは、たくさん褒めてあげてください。成功体験を積み重ねることで自信がつき、一人でできるようになりますよ。
指先を使っていろいろできるようになってくる頃ですが、できるようになるには、時間をかけて何度も自分でやってみる必要があります。親も根気が必要ですし、子どもは失敗してもやろうとする気持ちをなくさないように、楽しく練習したいですね。