子どもに嘔吐や腹痛の症状があります。食中毒でしょうか?どうすればいいですか?
食中毒かも?と思ったら
重症化を避けるため、疑いがあればすぐに病院へ
他の原因が思い当たらないのに、次のような症状がひとつでもある時は食中毒を疑いましょう。特に、家族にも同時に似た症状がある時は要注意です。風邪と似た症状もあるので、よく観察することが大切です。
- 吐き気・嘔吐
腹痛や下痢を伴う吐き気・嘔吐、突然の嘔吐、くり返す嘔吐など - 腹痛・下痢
しぶり腹(残便感があり、くり返し腹痛を伴い便意をもよおすが、少量または殆ど出ない)、さし込むような激痛、血の混じった下痢便、くり返す下痢など - 発熱
38℃前後の発熱、下痢を伴う発熱、発疹を伴う発熱など - 神経症状
ぐったりしている、元気がない、無表情など
食べてから発症までの時間(潜伏時間)や症状は、原因となる物質によって異なります。(直前の食事が原因とは限りません。)
食中毒の疑いがある場合は、重症化を避けるためにも「ちょっと、へん。おかしいなぁ。」と思ったらすぐにかかりつけ医に相談しましょう。
診察を受けるまでの感染予防と注意点
感染を広げないためにも予防対策しましょう
- ひどい下痢のときのおむつ交換はゴム製等の手袋をつけ、取り換える場所を決めて、交換後は、手指を石鹸を使って洗い、お湯でしっかり洗い流しましょう。
- 嘔吐物の掃除をした手指は、石鹸を使って洗い、お湯でしっかり洗い流しましょう。
- 再汚染を防ぐため、蛇口栓は手と一緒に洗うか、手拭き後のタオルや紙ペーパーで締め、タオルは毎回交換しましょう。
診察を受けるまでの注意点
- 下痢止め薬や吐き気止め薬、風邪薬などを医師の指示無く服用させないでください。
- 嘔吐はそのまま吐かせて安静にし、寒がる時は保温、発熱時は氷枕をあてましょう。
- 嘔吐・下痢の症状があるときは、水分(イオン飲料や経口補水液など)を飲ませて脱水症状を防ぎましょう。
- 受診時に伝えたい情報はメモしておきましょう(具体的な症状、いつからの症状か、数日前からの食事内容や飲食した場所、吐いたものや便の状態、食べたものの残りがあれば持参する、一緒に食事をした人の症状)。
症状がひどい時は、病院の受診や、夜間・休日救急を利用することも検討してみてください。